第4回:石鯛リールについて ~前編~

今回は、石鯛釣りの要となる「リール」について解説しましょう。

1. 石鯛用リールの基本

石鯛釣りでは、両軸リール(ベイトリール)を使用するのが一般的です。 最近では、パワーのあるジギング用や泳がせ用のリールを流用する方も増えていますが、初心者の方には、やはり「石鯛専用リール」を強くおすすめします。

なぜ「専用リール」なのか?

最大の理由は「カウンター」の有無です。

専用リール以外はカウンターがないものが多く、「いま何メートルの深さを狙っているのか?」という仕掛けの位置(タナ)を把握しにくいため、最初は数字で確認できるタイプが安心です。


2. カウンターが変えた石鯛釣りの歴史

私が石鯛釣りを始めた頃は、当然カウンターなどありませんでした。当時は海外製が主流で、自動2段変速ギアを搭載したモデルが重宝されたものです。ちなみにこのリールは40年前でも4~5万円と高価で、駆け出しの新米釣り雑誌記者の私にはなかなか手が出ませんでした(笑)

  • 負荷がかかれば: ローギア(力強く巻く)
  • 負荷がないときは: ハイギア(素早く回収)

この機能は根掛かり回避に役立ちましたが、タナに関しては「あくまで予想」の域を出ませんでした。

その後、国産リールにカウンターが搭載されると状況は一変します。曖昧だったタナが「正確な数字」として可視化されたことで、石鯛釣りの釣果は飛躍的に向上したのです。


3. 番手(サイズ)の選び方

現在主流となっている石鯛リールには、主に以下のサイズ展開があります。

番手主な用途・スタイル
2000番・3000番(20~30)足元狙い 〜 中遠投向き
4000番(40~50)本格的な遠投向き

【ラインの巻き量の目安】

  • 基本: ナイロン20号を100〜150m巻ければOK。
  • 遠投(80〜100m以上): 200〜250mは確保したいところ。
  • 大型(クチジロ等)狙い: 30号クラスの太糸を使うため、必然的に大型リールが必要になります。

4. ギアについて

今の国産リールは非常に剛性が高く、通常の使用でギアが壊れる心配はまずありません。ただし、チェックすべきは「ギア比」です。

  • 注意点: ギア比が低すぎると(ローギア)、巻き上げスピードが遅くなります。
  • リスク: 仕掛けの回収が遅いと、途中のシモリ(岩礁)に捕まり、根掛かりを起こす危険性が高まります。

回収スピードを意識したギア選びも、石鯛釣りでは重要な戦略のひとつです。


次回は、さらに踏み込んだ「石鯛リールについて~後編~」にお話しします。